よいひわるいひ

「よいひ わるいひ」
*ローレンスアンホールト ぶん・え
*キャスリーンアンホールト ぶん・え
*ほしかわなつこ やく
*童話館出版 2013年
*対象年齢:4〜5歳から(公式)
*文字数[少]・2歳〜のお子さんにおすすめ(個人的見解)

公式HPより
「楽しい日、悲しい日、おやすみの日、にぎやかな日…。家族のなかに毎日やってくる“今日”は、いろいろな顔を持っています。
 やわらかな絵と語りかけるような文章で、日々の営みに想いいたります。」

こちらは最近読んだ絵本のなかで、私の1番お気に入りの一冊です。

家族には、良い日もあれば悪い日もある。
可愛らしい絵とともに、家族に訪れる様々な1日のシーンが描かれている絵本です。

私が特に心に沁みたのが、最後の

どんな日も、今日と同じ日はない

という内容の一節。

この一節は、心にスッと沁み込んでいくようでした。

母親いつだって、息子の将来について考え、そのためにできることの種まきをしたり。
でも1番大切なことは、「今目の前にいる息子が今日1日をどれだけ笑顔で幸せに過ごすことができるかどうか」なのではないか。
そのことに、改めて気付かせてくれた一冊です。

子どもにとっては「今この瞬間」が全てなのですよね。
でもそれは、大人にとっても同じであって。

大人は先のことをあれこれ考えたり計算で動いてしまいがちだけれど、大人にだって今日という日はもう二度と訪れないし、今の子どもと過ごせる時間ももう二度と訪れないのですよね。

どんな日であっても、今日という戻らない1日を大切にしていこう。
そんな思いにさせてくれる、定期的に読み返したい大切な一冊になりました。