「 ピーターのいす 」
*エズラジャックキーツ さく
*きじまはじめ やく
*偕成社 1984年
*対象年齢:3歳から(公式)
*文字数[中]・2歳〜のお子さんにおすすめ(個人的見解)
公式HPより
「妹が生まれて、ゆりかごもおもちゃも愛着をもっていた自分のものが、次つぎと妹のものになっていく。幼児の心の成長を描きます。」
エズラ・ジャック・キーツのピーターシリーズの一冊です。
妹が生まれ、ピーターが小さい頃に使っていたベッドや椅子が、生まれてきた赤ちゃん用にどんどんピンクに塗り替えられ…
自分のものだった家具が自分のものではなくなり、愛情を独り占めしていた両親の気持ちも妹にも向くようになり、寂しさを感じこども椅子を持って家出をするピーター。
しかし、子どもの頃座っていた椅子は小さく、もうピーターは座ることができなくなっていました。
寂しさを感じながらも、自分がもう赤ちゃんではなくお兄さんなのだということを悟るピーター。
家に戻り、自ら妹のために椅子をピンクに塗ろうと言うピーターの姿が健気でいじらしいです。
2人目の子どもが生まれた時の、上の子の複雑な感情、揺れ動く繊細な心が描かれています。
我が家にいつか2人目の子どもが生まれたら、息子も同じように感じるのかなぁ、と、読むたび思いを巡らせています。
2人目のお子さんが生まれたばかりのご家庭にもおすすめの絵本です。