「 みんなおやすみ 」
*ミラギンズバーグ ぶん
*ポールゼリンスキー え
*おおばみなこ やく
*ほるぷ出版 1985年
*対象年齢:4歳から(公式)
*文字数[少]・2歳〜のお子さんにおすすめ(個人的見解)
こちらはアルメニアの子守歌をもとにした絵本です。
1日が終わり、だんだんと日が暮れみんなが眠りつく時間。
小鳥もりすも、子どもたちも、眠ります。
みんな眠ってしまった後は、銀の夜空にひとりぼっちのおつきさま。
ひっそりと、夜じゅう照らして起きています。
詩のような文章と芸術的な絵で彩られたとても美しい絵本で、私の大好きな一冊です。
夕暮れ時の、少し寂しいような、美しい黄昏時。
夜の静けさ。
読んでいて心が静まりかえっていくような絵本です。
落ち着いた大人っぽい雰囲気の絵本ですが、息子はとても気に入って読んでいました。
こういう姿を見ると、こちらが思う子ども=子どもらしい絵本、などという決めつけはまったくナンセンスなのだなと改めて思います。
ポップで可愛らしい絵本ももちろん好きだけれど、大人っぽくも思える芸術的な絵本を良いと思う感性も、2歳にしてちゃんと持ち合わせているのですよね。
2歳には早いかなと思うような文章量の絵本も楽しんで読んでいたりするので、我が家では対象年齢はあくまで参考程度に考えています。